ショーウィンドーがないと何のお店かわからないよね

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私は小さなころから結構な「人見知り」体質で、友だちを作ることが苦手でした。まじめな話、私は保育園出身でしたが、ようやっと園内で友だちが増えてきたと思ったら、義務教育の悲しさで無理やりに小学校に上がらされて人間関係がほぼリセット状態に。そして再度、知らない人が大半な小学一年生の教室で自己紹介から「友だち百人作りましょう!」なんて、私にとってはひどい悪夢でした。
ですが、小学校も一年間もいれば段々と自分と馬が合う人が誰か分かってくるものです。例えそれがごく少人数であっても、ちゃんと「友人」と言える人がクラスに出来はじめ、私はようやっと小学校という環境に慣れることが出来たんだろうなと思っています。

さて、このように人見知りな私が小学校低学年の際にようやっと手に入れた友だちは、実はそれ以降、大人になってもずっと友達付き合いが続いています。私は「友だちを作るのに時間は掛かる」人間ですが、「一度結んだ友人関係は長持ちする」のが自慢なのです。

その友人が今度、私の自宅の近所のショッピングモールで働くというのでさっそく顔を見に行くと、そこには改装したてと思われる綺麗な洋服やと、そのお店が扱っている可愛い洋服を飾ったショーウィンドーがありました。
友だち曰く、「前はお店のこの部分は普通に壁だったが、『ショーウィンドーがないと何のお店かわからないよね』というお客さんの意見を取り入れて改装した」とのこと。どうも出来たてほやほやで新装開店したところに、私がやってきた格好らしく、「あなたいいタイミングで来たわね」と友だちに言われました。
確かに元々は壁だった部分が交換されて出来ているショーウィンドーは良い出来で、若い女性なら興味を引かれてしまうような素敵なデコレーションが施されています。
「あ、これは本当に良い時にこのお店に来たんだな」と、私は思ったのでした。