シャンデリアのある家に住みたい

chandelier_glass
父親は都内にある会社でサラリーマンをしていて、母親は家でプログラマーの仕事をしている私は、最近一つの希望を持つようになりました。それはひどく即物的な内容で、きっと高校の友だちとかに話すと「なにそれ、現実的なのかそうじゃないのか、よく分からないよ?」ときっと言われてしまうと思います。私は冗談などで学校の友だちと笑うのか嫌いじゃないですが、自分の気持ちや希望を話してそうなるのは少し嫌ですので、ここにその夢を書いておこうと思うのです。
私の希望、それは「将来結婚したら、シャンデリアのある家に住みたい」というものです。この願いを持つようになったのは、きっと両親の仲があまり良くないという、私の家庭環境も影響していると思うのです。

私の父と母は、一応恋愛結婚だったらしいのですが、少なくとも子供の目から見るととてもそうは見えません。いわゆる「冷めた関係」というヤツなのでしょう、お互い家にいても必要なこと以外は話さず、関わらずな夫婦です。
私の家はこんな感じなのですが、お向かいのお宅は違います。私くらいの年齢の子供がいるそのご家庭は、両親がちゃんと夫婦をしていて、とても明るい感じがするのです。私が依然ちらっと見た限りですが、その家族は天井から釣り下がったシャンデリアと同じくらい、キラキラと輝いて見えて、とてもうらやましく感じた記憶があります。

私の家が両親のケンカで割れた窓ガラスの交換をしているときも、お向かいさんの家を見るといつもシャンデリアがそのご家族を明るく照らしているように見えて、何だかとても眩しく思いました。
こんな理由で私は、自分が結婚したら、少し高くてもリビングにシャンデリアを吊るそうと心に決めているのです。